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東北地方太平洋沖地震~翌日~ [impressions]

タイトルには翌日、と書いたがまだ当日である。
タクシーのおじさんが「ガスは止まっているだろうから、そうしたら外の
元栓のところのボタンを押して解除するんだよ」と教えてくれたが
そんな作業をするまでもなくガスストーブは普通に点いた。
・・・こんなんで大丈夫なの?・・・
水も出るし電気も点く。埼玉県の地盤の妙な安定感にやや驚きつつ、
今までわれが歩いてきた道のりだとか、帰宅難民の群れだとか思い返しながら
なんか現実感ないんだけど、まったくの現実なんだよな・・・。

ちなみに、会社の前で別れた同僚とは一切連絡が取れない。
電話もつながらないしメールの返信も来ない。
大丈夫かなぁと思いながらも、やっぱり寝る。
明日仕事なんだけど行けるのかなぁ・・・

夜中、防災放送が2度ほど鳴る。
今思えばアレは多分、緊急地震速報だと思う。
寝ながらもゆらゆら揺れているのはわかり、当然眠りは浅い。
そして携帯にメールがぽつぽつ入る。
今までせき止められていたのが徐々に流れている感じだ。
時間も順不同で、世間が混乱しているなぁ、というのを感じる。

翌朝5時に起きいろんな情報を確認したところ、電車が動いていないことが
分かった。
これでは仕事には行けない。
朝5時台だったけど判断をあおぐために社長に電話。
まったく話にならず、部長に電話。
電車が動いて行けそうなら出勤してと言われる。

分かったのは、危機管理が全くできていない会社だったんだなと
いうことだけだった。この状況下では結構致命的だと思う。

朝9時になっても電車は動かず、その時点でもうすっかり行く気は失った。
また昨日みたいに電車が止まったらたまらない。
今日は行けそうにありませんが明日必要があって行ける状況なら
行きますと連絡を入れた。
私の代わりに部長が出勤してくれたらしいが、正直ガッツあるなとしか
言いようがない。
私にはそのガッツはなかった。

そうこうしているうちに妹から連絡が入る。
千葉県某所に住む妹夫婦は液状化現象というパンチを喰らい、
自宅が断水したためうちに避難してくることになった。
困った時はお互い様だ。
準備のため布団を干す。
しかし液状化現象とは・・・・本当に起こるんだな・・・・
普段は風光明美な東京湾岸だが、実は思った以上に脆かった。
普段はなんの面白みも無い埼玉県だが、何もないが故の安定感は
ハンパないということが良く解ったのだった。
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