SSブログ
本や映画 ブログトップ
- | 次の10件

インシテミル [本や映画]

口コミに弱いタチである。

何かを選ぶときはいつも口コミ情報を見る。
知らない人の意見を結構信じる。
評価されているものは、やっぱりいいものが多いと思う。

そんな私は本を選ぶときも口コミを重視しています。
まあ、ひとつの判断基準ですよね。

今日の本は「このミステリーがすごい!2008」で9位に選ばれた
「インシテミル」だ。

インシテミル

インシテミル

  • 作者: 米澤 穂信
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本


表紙がこんなにも内容にそぐわない本も
滅多にない。

-------あらすじ-------

バイト情報誌にこんな内容の求人情報が掲載されていた。

「人文科学的実験の被験者 時給1,120百円」

時給11万2千円の仕事?
誤植じゃないのか、もしそうじゃなければ怪しすぎる、と疑いながらも
応募した人間たちの中から、いろんな事情をもつ12名の男女が集められた。

その仕事内容とは、7日間の間、ある建物の中で過ごすこと。
外に出ることは不可能であり、滞在中の行動はすべてモニターされる。
円形に作られたその建物は快適な高級さを備えており、
その空間には各自の個室や、リビングルーム、食堂、遊戯室、守衛整備室、
そして、監獄、霊安室までが存在した・・・

被験者たちの行動を縛る不穏な内容の十戒やルールブック。
いったいこの建物の中で何が行われるのか。
無事に7日間を過ごし、多額の報酬を得ることはできるのか。
その前に、生きてここから出られるのか?

-------あらすじここまで-------

ぶっちゃけ、面白い!!
これは、今年読んだ中でも上位に食い込んだよね~、というくらい
私好みの設定だったので、あっという間に読破。

読んでる最中パッと頭に浮かんだのは「ライアーゲーム」。
閉ざされた空間に人が集められ、何かが起こる。
こういう種類の話は今までにも読んできたけれど、
たいていはかなり重めの探偵小説のようなものだった。

この小説はプロローグからうまく興味を引き付ける工夫がなされており
表紙から察せられる軽い感じを持ったまま本文に入っていけた。
うまい切り口の描き方だと思う。

やっぱ「このミス」で選ばれただけあって、ハズレなかったな。
これからもこの調子で、いい作品紹介してくださいね、宝島社さん。

評価
★★★★★
nice!(1)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

アイ・アム・レジェンド [本や映画]

TSUTAYAが半額レンタルキャンペーンをやっているので、
「ダヴィンチコード」を借りに行ったら、すべて貸し出し中。
にゃろー。

仕方なく他の物を探して、借りた中のひとつです。
ウィルスミス主演のこの映画は、公開当時映画館で観たかったが観なかった。
このたびの半額キャンペーンにて観ることと相成る。

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組)

アイ・アム・レジェンド 特別版(2枚組)

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD


-------あらすじ-------

人類と癌細胞との永きにわたる闘いは、治癒率100%のワクチンを開発したことで
終焉したように見えた
しかし、それは新たな闘いの始まりだった。

開発したワクチンで治療された患者から発生した新たなウィルスは
殺人ウィルスとして人々を蝕み、感染した者は日光を恐れる凶暴なゾンビと化した。

「地球上唯一生き残った人間」である主人公は殺人ウィルスに蝕まれたゾンビと戦いながら
ワクチンを開発し、人類を救おうと試みるのだが・・・

-------あらすじここまで-------

荒れ果てたニューヨーク。
人間がいなくなると街は速やかに荒廃するというのが、リアルで興味深い。
「地球上唯一生き残った人間」とはいえ、他に生存者がいることを信じ、
愛犬とともに、たったひとりきりで闘いを続ける主人公の孤独さが胸に迫ってきた。

途中のあるエピソードで大号泣し、一緒に観てた夫に呆れられる。
ゾンビとの大活劇ってだけならここまで泣けないけどさ~。
それだけじゃないんだもん。

もちろん、つじつまが合わないところもいっぱいよ。
SFだから映像の迫力のみに重きを置いて撮ったのかな?と思うシーンも
あるけども。
まあ、そんな細かいことはいいじゃないか。

映画だからさ。

評価
★★★☆☆
nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:映画

被取締役新入社員(とりしまられやくしんにゅうしゃいん) [本や映画]


被取締役新入社員

被取締役新入社員

  • 作者: 安藤 祐介
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2008/03/11
  • メディア: 単行本


テレビでやってたな?という程度に知っていたが、ドラマ原作大賞受賞作だった。
どうりで。

-----あらすじ-----

子供のころからダメな人生を送ってきた主人公が、なんのはずみか
一流広告会社に役員待遇で入社することに。
彼に与えられた特命ミッションは

「とにかくダメ人間として、怒られ蔑まれ、ほかの社員の鬱憤のはけ口になること」

それで得られる報酬は月収20万、役員報酬年間3千万。
複雑な気分になりながらも、高待遇に惹かれ入社を決める主人公。
配属先の制作部でそのダメぶりをいかんなく発揮していく。

しかし、ある一つの出来事から状況は一変して・・・・

-----あらすじここまで-----

設定も面白いが、キャラクター作りもなかなかできてる。
子供のころからダメな人生を送ってきて、半ば自分をあきらめている主人公が、
生きる意味とか可能性とかに徐々に気付いていくさまは、
読んでいて爽快感があった。

主人公は「身長160㎝、体重80kg」という設定なのに、ドラマではその主人公を
森山未來君がやっているというのだけが残念。観てないけど残念。
そこは原作に忠実に設定してもよかったんじゃないの?と思う。

nice!(4)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

脳男 [本や映画]

最近ハイペースで本を読んでます。

わたしは好きな作家さんの作品をとことん読み尽くすタイプ。
好きな作家さんの本は全部読む。
全部読み終わったらもう読むものがなくなるので、また新しく
好きな作家さんを探さなければならない。
これが結構大変なんだ。

自分の好みの世界観とか、文体とかがあって、
それを外れてしまうと最後まで読み続けるのが苦痛になって
やめてしまうこともある。
たいていは文庫になってから、裏表紙のあらすじを読んでから
読むかどうか決めるんだけど、ハードカバーだとあらすじがなくて困る。

タイトルできめてしまうこともある。
本当に重要だと思います、タイトルの付け方は。

あとは文学賞受賞作品。
賞を取っているからと言って決してすべてが自分好みなわけでは
ないけど、判断基準の一つになる。
最近は江戸川乱歩賞に注目。

先日読んだのはこれ


脳男 (講談社文庫)

脳男 (講談社文庫)

  • 作者: 首藤 瓜於
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/09
  • メディア: 文庫


その続編

指し手の顔 上―脳男2 (1)

指し手の顔 上―脳男2 (1)

  • 作者: 首藤 瓜於
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本



指し手の顔 下―脳男2

指し手の顔 下―脳男2

  • 作者: 首藤 瓜於
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 単行本



ハードボイルドで暴力的な面があり、かつ哲学的な面もある話。
テーマは壮大で決してぬるくはないです。
考えさせられる部分があるという意味で、ちょっと難しいかな。

今後もちょっと注目してきたい作家さんでした。
nice!(2)  コメント(8)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

楽園(上・下) [本や映画]


楽園 上 (1)

楽園 上 (1)

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本



楽園 下

楽園 下

  • 作者: 宮部 みゆき
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2007/08
  • メディア: 単行本


私が住んでいる市には大きな図書館があり、
予約などもできるのだが、
宮部みゆきさんの「楽園」は115人待ちだった(´-ω-`)

そこまでしては読まない、文庫で出るの待とーっと
思っていたのだけど、
実家に行ったら、母が近所の図書館で借りてきた
上下巻があった。

実家のそばの図書館(というか図書室)は
予約制度なんていうものはなく、
「そこにあれば借りられる」という、シンプルな方式であり、
たまたまあったので借りてきたらしい。

そんなわけで、実家には読書にしに行ったようなもんで、
2日でなんとか読み切って帰ってきた。

「楽園」は、新聞の連載小説だったらしい。
模倣犯に登場する人物が再度出てきたのも、
宮部みゆきの本にしては珍しい展開なような。

話自体はさすがにうまくできている。
よく練れた話だ。
なかには、「殺人犯の家族」という人物も登場するのだが。

今回茨城で起きた事件。
あの犯人にも家族がいる。弟や妹も。
家族も被害者だ。
そんなことをふと考えてしまった。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

椿山課長の七日間 [本や映画]

最後はこらえきれず泣いてしまった。

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

椿山課長の七日間 (朝日文庫)

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/09/15
  • メディア: 文庫

浅田次郎の小説は、コミカルなくせに、ところどころで涙腺を刺激する。
最後の最後でヤラレタ~。

よーし次いこ、次。


nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:
- | 次の10件 本や映画 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。