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赤い指 [本や映画]


赤い指

赤い指

  • 作者: 東野 圭吾
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2006/07/25
  • メディア: 単行本


-------あらすじ-------

平凡なサラリーマンである前原昭夫は、平凡な中にも
いろいろと心を悩ます事柄に囲まれて暮らしている。
勝気な妻、反抗的な息子、認知症の母・・・・

面倒なことからは常に目を背け、事なかれ主義で生きてきた彼は、
ある日、目をそむけられない最悪な出来事に遭遇する。

息子が少女を・・・・

良心の呵責を覚えつつ、息子の犯した過ちの隠蔽を画策する昭夫だが、
捜査の手は少しづつ彼とその周辺に伸び始める。
警察の追及をかわすために彼が思いついたアイデアとは・・・・

-------あらすじここまで-------

400字詰め原稿用紙で500枚に満たない中編の小説である。
「息子の犯した罪に苦悩する親」という構図は私の苦手とするところで
あまり触手が延びないな・・・と思いながらも、さほど多くない
枚数の小説故、序盤なんとか読み進めていった。

途中、登場人物たちの愚かさに何度呆れ声を上げただろうか。
主人公も本当に魅力のない人物ではあったが、現代社会においては
この主人公のような状況や考えを持って生きている人が、
少なからず存在するのかもしれないと考えさせられた。

重いテーマだが、中編であるがゆえに話はテンポよく進んでいく。
中盤から最後までは一気に走りぬけていった。

終盤、たった4行に激しく心揺さぶられ、思いがけず落涙。
この4行で私を泣かせた東野圭吾の力量に感服。

評価
★★★★☆
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コメント 1

ayupot

>リュカさん
>にこちゃん
ご訪問ありがとうございました(´∀`)
by ayupot (2008-11-03 08:12) 

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