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金刀比羅宮と旧金毘羅大芝居 [impressions]

金刀比羅宮は山の中にあるのだが、実は漁業航海にも神徳を持つ
神様ということで、船がらみの企業がお参りに来るらしい。

本宮の敷地内の絵馬殿にはいろいろな船の写真が奉納されており
海上自衛隊関連が多いように見受けられたものの
日本最大の客船「飛鳥Ⅱ」を有する郵船クルーズも
ぬかりなく奉納しているようだ。

DSCF2715.JPG

こんな時代を感じさせる写真も。

DSCF2716.JPG

神聖かつ清々しき空気の漂う本宮を散策したのち、
笑う膝をなだめつつ下山。
登山と下山では使う筋肉が違うのだなぁ、などとしみじみ思う。

下山後はホテルの近くにある「旧金毘羅大芝居(金丸座)」という
国の重要文化財を見学。
期待度10%以下だったこのスポットがなかなかの
スマッシュヒットを放つのだった。

旧金毘羅大芝居は、天保6年(1835)に建築された現存する
日本最古の本格的芝居小屋である。

明治以降持ち主が変わるたびに名称が変わり、一時期は映画館ともなったが
映画産業の斜陽に伴い廃屋同然に放置されていたものが、歴史的価値を
再評価されついに国の重要文化財に。
その後実際に芝居小屋として利用されるまでに復活したのである。
歴史的資産を愛し、あきらめることなく蘇らせた人々の情熱に脱帽。

DSCF2729.jpg

この建物のスゴイところは、現在も現役であるというところだろう。
江戸時代の造りのまま運用しているため、年中の利用はできないものの、
毎年4月の気候が良い時期に歌舞伎公演が行われている。
回り舞台などすべて動力は町の若い衆、つまり人力なわけ。
町ぐるみでの取り組みが町おこしにつながり、
琴平町はとても活気があるのだった。

入場料500円で国の重要文化財の隅から隅まで見学できます。
案内係のおじさんの水の流れるような説弁も必聴。
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