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ペルシャ探訪2007~お墓参り [Salam]

今回の訪問の一番の理由であるお墓参りには滞在中2度行った。
最初はママ+その息子2名+自分 の4人で。
2度目は親戚や知人などが集合する場で。

お墓は自宅から車で40~50分ほどかかる場所にあり、
墓地がひとつの町になるほど大きい場所である。
近くにホメイニ聖廟があるが、これは故ホメイニ師の墓であり、
遠目には大きなモスク、なんとなくアミューズメントパークの観さえある。
残念ながらお墓関係の写真は一切撮らなかったので何もないのだが。
(別に撮ってはいけない訳ではないのですけど。)

イランでは死者は土葬で埋葬される。
遺体を清めたあと白い布で包み、そのまま埋めるそうだ。
日本でいう四十九日のような節目の日が来るまで喪に服す。
墓石は日本と違って上にかぶせる形で、これもつけるのは
亡くなってから何日目、と決まっているそうだ。
昨日電話で話したところによれば、どうやらそれは今日のようなのだけど。

お墓に着くと、まだ墓石の乗っていないお墓の土の上に花を置く。
小さな石の墓標に、花の香りのする水をかける。
そして祈る。
お墓に行くときはチャドルという黒い布を身に着ける。
周りにはちらほら埋葬中なのか、真っ黒い集団が見受けられる。
女性はみなチャドル姿のため頭から足先まで真っ黒なので、
その集団は存在感がある。
わたしもチャドルを調達し、訪問中は何度か着た。

2度目の墓参は木曜日だった。
イランでは木曜日は墓参りするのに最適な日とされている。
なので墓所にはたくさんの人が訪れていた。
木曜の墓参では、ホルマ(ナツメヤシの実)にクルミを詰めたものや、
りんごやオレンジなどの果物、ミルクココアなどを持参。
それを皆に配る。
関係者だけではなく、周りのお墓の関係者にも配る。
亡くなった人を送るために備える食べ物はどれもみな甘い。
半端なく甘い。
体が震えるほど甘い。
でも食べるのが礼儀だから食べる。あまーい!!!

となりのお墓は最近亡くなった人が埋葬されているらしい。
亡くなったのはおそらく、パパと同じくらいかそれより遅いくらいか。
奥さんとおぼしき女性が冷たい土の上に倒れ付すようにして号泣している。
激しい。
多分ママもこんな感じだったんだろうな・・・・

冬の墓地は寒い。
心の中もマイナスの気持ちで占められているので、余計寒さが沁みる。
帰りも車で小一時間かかるが、あったかくて幸せ。
でもテヘランの排気ガスは気管支が弱い人には殺人的なほどなので、
健康な自分も「オエッ」となりながら耐える。
この排ガス地獄に慣れたとき、初めてイランに慣れた、といえるだろう。

もっと排ガス規制してよ・・・・
車の運転作法も日本とは大違いである。
それについてはまた別途。


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